2023.12.17
アルバイトの休憩がそろそろ終わる頃、エレベーターに乗って上がろうとしたら、閉まる直前にドアの向こう側からおばあちゃんが『乗る乗る！』と言って入ってきた。のってくれー。
エレベーターの中で、おばあちゃんが
『4階にはスーパーあるの？』
って聞いてきたので、
『ないよ本屋さんとおもちゃ屋さんだけだよ』
と答えた。
スーパーがあるのは地下一階だから、そこに行けばいいというと、さっきそこに行ってきたと言ってた。
おばあちゃんだな、と思ってじゃあもう一回地下一階に行けば次こそ欲しいもの買えるよー！と言ったら、
『エレベーターすら乗れなくなった』
と返ってきた。
エーなぬー泣！！！なんでそんなこと言うの寂しいよー泣
でもおばあちゃん、おばあちゃんの爪はギャル色のピンク爪なんだよ、スカルプみたいに爪が長くて、入ってきたその瞬間にわたしは心を奪われたんだよ。
エレベーター乗れなくても別にそれは重要じゃないのでは？
と思ったので降り際に、
『爪可愛いから大丈夫だよー！可愛いよー』
と言ったら全然納得いかない顔をされた。
おばあちゃんの納得いった顔を見ることもないままエレベーターは地下一階に向かって降りていった。
さようなら明るくなれること言えなくてゴメンね
